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ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第143章 オーロラ夜空と彼とお話







「それより料理遅くない?」



少し苛立った様にコツコツと指先でテーブルを鳴らし始めた彼に苦笑いを浮かべる



「………まぁまぁ………」


「………あ、針人間作って厨房まで走らせようか。」


「だめですッ!!!」



「どうして?」



「…………え………あの………え……?」


「少し御使いをさせるだけだよ?」


「…………イルミさんの針って確かイルミさんの念が注入されて刺された人は廃人になって働きまくって死ぬ的な…………」


「種類は色々あるよ、今持ってるのは最終的に全部死ぬけど。」


「…………あかんに決まってる!!!!絶っっっ対ダメですからね!!!」


「…………じゃあ「だめですよ!!」




真っ黒の瞳を不機嫌に細める危ない彼を必死に制止しながらも



「…………まだ何も言ってないんだけど。」



少し拗ねた様な姿を前に心底愛しさがこみ上げて


例え彼が世界中で恐れられ、憎まれていて

私も同罪だと大勢に非難されたとしても


共に人生を歩もうと決めた私だけは陰でひっそりと彼の平穏を願っていよう、

と勝手に誓った





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