• テキストサイズ

ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第141章 小さな伝説と溶ける幸せ




___________"



村伝統のお料理はコース形式で出され、チーズやクリームソースといった乳製品が主で、メインには牛ヒレステーキが出されるなんともボリューム満点のコースだった

クリンアイスとは違いこの村では畜産が盛んなのかもしれない

なんて事よりも身体を内側から温める料理の数々をペロリと平らげてしまい

彼に至ってはあまり期待していない様子だったが何も残さず上品に平らげた辺りお口に合ったのだろう


「ま、わりといけたね。」


なんて上から目線の彼らしいコメントにほっこりしながらも


私達は暫くホワイトラッシュの村を観光する事と成った


ガイドさんと狼達は共に村の外で待ってくれていて何だか悪い気分だが


「1時間の自由行動だってさ。」


なんて言った彼の言葉からこの自由行動もツアーの一環なのだろう

そうと決まれば俄然楽しむ気満々だ


「メイン通りまで行ってみませんか!」


「良いよ。」



レストランで貰った村の地図を片手に村のメイン通りを目指す


お庭の広い家屋は皆一様にログハウスに統一されているのに窓の色彩や飾られた小物から個性が溢れて見ているだけで楽しいものだ



「時間足りますかねー」


「平気でしょ、見る限り大それた規模では無いだろうし。」



然程興味無さげな彼だが笑い掛ければ心無し綻ぶ彼の横顔にドキドキと胸は高鳴って


手を繋ぎたいなぁ……なんてチラリと彼の大きな手を盗み見ていると


「沙夜子、見て。」


彼は単調な呟きを響かせながら立ち止まった




/ 1349ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp