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ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第140章 国の歴史と駆ける狼







「かっ!可愛い!!!フワフワぁ!!」


なんて感動する私に自分もと言わんばかりに群がった数は7匹


顔をペロペロされ激しく身体を寄せられて地面に潰れてもみくちゃの私だが


………………ここは天国かもしれない………………



係員さんがそんな狼達を制止すればすんなり言う事を聞くお利口さん達はまだ私と遊びたいとばかりに尻尾を振っていて

正直とんでもない巨体なので振り回されていただけだが思いもよらなかった狼達からの人気っぷりに私は有頂天に成っていた



「ご婦人はどの子でも適性が合いそうですね、どの子に致しますか?」


「え、えっと……じゃあ最初に挨拶したその子で……!!!」


「畏まりました」


皆可愛くて選び難いけれどモフモフパラダイスのきっかけに成った子を指差してチラリと彼を盗み見れば


静かに立っていた彼の前には私が戯れた狼達よりも一回り大きなホワイトシルバーの狼が立っていた


その大きさもさる事ながら何処か溢れる気品とその毛の美しさに目を奪われる

そしてそんな立派な狼は彼に懐いている素振りは見せないものの彼の傍でじっと佇んでいた



そんな二人を見ていたのは勿論私だけでは無く


「珍しい事もありますねー!この子はこの群れのボスで誰も乗せたがらないのですが、旦那様はこの子で行きましょうか」


係員さんは本当に驚いた様子で「プライドが高い子なのですよ」なんて言った






………………イルミさん恐るべし…………


一瞬にしてボスを手懐けてしまうなんて……………


多分野性的な本能から彼には敵わないと察したのだろう……………





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