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ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第24章 病的ルール






やっと解放された頬を擦りながらバーでの事を説教されてヒソカさんと過ごした事も説教された

迂闊だの馬鹿だの散々な言い草の後




「次、俺に無断で危険な事をしたらどうなるか覚悟しておいてね」



酷く意地悪に細めた瞳には本当に怒りと心配が含まれている様な気がして私は息を忘れてしまって

彼に会いに来たのだから今回無断だったのは仕方がないし理不尽だ…………なんて言葉は無かった事にした


「はい。お説教終わり。」



そしてまた彼の雰囲気はガラリと変わる

先程迄の妖しい冷たさは消えて淡白で静かな何時もの雰囲気



実に二時間にも及んだスーパーイルミ様お説教タイムのせいで朝食は昼食の時間に差し掛かりすっかり冷めてしまっていた


……………だけど本当に心配してくれているのだなと染々伝わった

ヒソカさんの事は少し勘違いしていて私の命の恩人だという事は全く考慮されていなかったが今主張すると説教が再開されそうなのでまた今度誤解を解こうと思う


それよりも此れから彼にお世話に成るのだから私だって仕事を見付けて稼いだ方か良いだろうか……
そりゃ彼に比べれば小指の爪垢程も稼げないだろうが自身のお小遣いくらいには成る筈だ


いくら此方の世界が元より治安が悪いと言ったって普通に生活している人の方が断然多い訳だし………



「私仕事した方が良い…………」



言い掛けて言葉を飲み込む


何故なら彼が不機嫌丸出しの無言の圧力を掛けて来たからだ


「…………自分の………お小遣い………」


無理矢理に笑顔を作るが頬が引き吊る




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