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ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第24章 病的ルール







「俺の稼ぎじゃ不満?」


ゆらりと上体を上げた彼にゴクリと唾を飲み込んだ


「いえ!!!じゃなくて……「甲斐ない額なんて稼いでいないから安心しなよ。これからは俺のルールで生活してもらう。解ったね」



……お説教中にも思う事だが彼はいつ息継ぎをしているのだろう………


「ルール1,一人で外出禁止。決められた部屋で生活する事。

ルール2,外出は必ず俺とする事、他者、もしくは一人での外出禁止。

ルール3,誰かが部屋を訪ねて来たら直ぐ俺に報告、連絡をする事。誰が来ても部屋に招き入れず外に出ない事。」



「……………全部外出禁止じゃないですか。」


「沙夜子の世界よりも危険な世界なんだから仕方がないよね?」


クリッと首を傾げた彼は可愛らしいのだが


………………なんだろう…………

以前にも増して独占的かつ束縛的だ………

此所が彼の世界だからという事が影響しているのは理解出来るし私の世界より危険だという事も昨夜の出来事なんかで身に染みている


身を案じてくれているという事は理解出来るのだが病的な迄もの固執ぶりは私一人外界から隔離されて彼の世界に閉じ込められる様な錯覚を覚えた


そしてその事に気付いていながらも大好きな彼の世界に浸っていられるなら心地好いと感じてしまう私も酷く病的だと思った






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