• テキストサイズ

ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第139章 温泉の湖とタイミング







「………あ、じゃあ水温が変わるギリギリまで行ってみるとか……?私泳がれへんからイルミさん任せですが……」


「……あのね沙夜子、この場所を除いた全域が関係者以外の立ち入り禁止なんだよ。この湖が指定遺産なのは広大だと言う以外に特殊な生態系が存在するから、つまり遊泳は厳禁だ。」


「そ、そっか……」


ふぅ、なんて溜息を付く彼に頷きながらも

滅茶苦茶にホテルの備品を破壊したり暗殺を生業とする常識に囚われない筈の彼にもっともな事を言われて複雑な気分だ

……生真面目さんな部分が騒いだのだろうけど今は置いておき



……………本当に何をしよう………


私達は遊ぼうと話し始めてからまだ一歩もその場を動かずに並び座ったままで時間だけが過ぎて行く


折角の異国、折角の旅行……楽しい思い出を残したいと思うのは必然でソワソワと身体を揺らした私に




「あれは?」


なんて間の抜けた声で言った彼が指差した先


「ふぉおー!あれやりましょ!!」


私は途端に瞳を輝かせたに違いない


極寒ならではの遊び

テレビでしか見た事はなかったけれど何故思い付かなかったのだろう………!





/ 1349ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp