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ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第138章 クリンアイスとバイブレーション







…………………その後の私は嘗て無い荒れ具合だった


駅近くのカフェに抱き運ばれながらシクシクと泣き


寒い地域で一時的に掛かる現象だと説明する彼の腕に抱かれホットミルクを啜りながらも溢れる羞恥や苛立ちにギャンギャン泣いて怒った


何度か彼の胸板を叩いたりもしてしまったが謝る気は無い




彼はそんな荒れ狂う私に少し驚いた様子だったが「ごめん沙夜子」と謝りながら肩を擦ったり私の肩に顔を埋めてみたりと今までに無い甘々な対応を続けた


普段からイチャイチャしない彼が公共の場で見せたのはまさしく特別な待遇で

プライド高い彼が誰かのご機嫌を伺うなんて考えただけで空から槍でも降りそうな出来事に


効果は覿面、チョロい私の機嫌はものの数分で見事に有頂天へ登りつめたのである



「………次から絶対やめてくださいね……?」


「わかった。」


「………まぁ次とかあんまり無い事ですけど………」




「……………っ。」





「………今笑いました?」


「笑ってない。」





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