ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編
第138章 クリンアイスとバイブレーション
目前迄迫り悠々私を見下ろした彼は…………………何故か楽しそうに僅かな横揺れを始めたのだ……………
「ぅ……ああ"……」(違うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああッ!!!!!!!!)
いつもノリ悪く私をあしらうのに何故このタイミングで全ノリなんだ………ッ!!!!!
大体クラブでもあるまいし私は小粋にダンスしている訳では無いッ!!!!!!!!!
誰が駅のホームでダンスに誘うのだ馬鹿か私はッ!!!!!
何も伝わってなあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ"あ"あ"いいいいいいいいいいいいッ!!!!!!!
無表情にくりっと首を傾げる彼を見上げながら私は泣いた
「………ぢがぁっ………ざむ………だずけっ………!」(………違う……寒い………助けて………っ!)
今だ行き交う膝
ガチガチと煩い唇
何も伝わらない事がもどかしくてポロポロと溢れた涙
彼はそんな私を真っ直ぐに見詰めると
「…………ふふ、ごめんごめん。」
着ていたコートをさっと肩に掛けながら笑った
……………………………要するに最初から全て気付いていながら彼は私で遊んでいたのだ…………………