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ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第137章 食べ歩く二人







私達の前にオススメセットがやって来たのは私が彼のスマイルに暗殺未遂を受けてから数分後の事だった



どれもこれも珍しい砂丘のフルーツが二人分少しずつ乗ったプレートは良いとこ取りしている気分で自然と笑顔に成る




「あ!これサボテンになってたやつや!やったー!」


「そうだね。」


「でもまずはジュースから行きます!」



注文の際、色は何色にするかと聞かれて私は水色を彼は赤を選んだ

手に取ってみればやはり水風船の様にプニプニとしていて本当にフルーツなのか不思議な気分になった

店員さんの手解き通り房の裏側にストローを突き立てればすんなり穴が空き

中身が漏れ出すのでは……なんて疑問に思っていたがプニプニしていながら決して皮が萎む事が無いという発見に驚いた



「いただきます!」


「いただきます。」



ストローに口を付けてドキドキと飲み込んだジュース


口中にフルーティーかつ爽やかな甘みが広がって思わず唸り声を上げ

喉もすっきりと潤う後味の良さも後押ししてごくごくと半分程飲んでしまった



同じ様に静かにジュースを飲んだ彼は「柑橘類の味がする。」と私とは全く違う感想を口にして

二人交換して飲んだジュースの実は色違いと言うだけで本当に違う味わいで


「沙夜子のはマンゴーとチェリーが混ざった感じだね」という感想にまさしくその通りだと騒ぎながら実は間接キスにドキドキしていたのは内緒である





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