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ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第24章 病的ルール






余りにもの生活水準の違いに最早自身と比べるのも馬鹿馬鹿しくて純粋に今を楽しむ事にした私は驚愕を通り過ぎてワクワクし初めていた

更々興味は無さそうだが黙って私の背後を歩く彼の気配を感じながらも次いで開いたお手洗いとバスルームは馬鹿みたいに大きくて金持ちのお金の使い方のおかしさに笑ってしまった


正直言って飛行船でこんなにも豪華なのだから彼の自宅はお城みたいなのだろう…………




「終わったけど。」


「朝御飯にしましょ!」


意気揚々とキッチンへやって来た私だが調味料がさっぱり解らない……

次いで覗いた冷蔵庫の中身を眺めながら唸っていると


「これ食べよう。」


彼は私の後ろから腕を伸ばして簡単に調理出来そうな袋を取り出した


「?」


袋を開けて更に中身を盛り付けた彼は其れをオーブンに放り込んだ


只棒立ちでオーブンを見詰める彼を私も見詰める謎の時間が流れる事数分

彼はオーブンから皿を取り出した

途端に広がるチーズとトマトの香りにお腹が騒ぐ


「沙夜子はグラスお願い」


右手に料理を左手にワインビンを持った彼の背中を見遣りながら私は嬉々としてワイングラス二つを手に取った


そして彼の背中に着いて行き、到着したのはベッドルームだった

私の脳内に疑問符が浮かぶ

……朝食とベッドルームはイコールに成らない………

入り口で立ち尽くしてじっと様子を伺っていると彼はやたらに大きな銀のトレイに料理や紙ナプキンを乗せてベッドに運び置いた


上品な彼がベッドで食事…………それはそれで優雅な気がするのは彼だからこそ成せる技だろうか…………


未だ立ち尽くす私とは裏腹にサングラスを取りサイドテーブルに置いてジャケットを脱いで床に落とした彼は革靴を脱ぎ払うとベッドにごろりと転がった




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