第136章 天空の戦い

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その後私はイルミ君のモグモグタイムを狂喜乱舞しながら眺め奉り

彼はそんな私に凍えんばかりの冷たい視線を送り続けた後試合へと戻った







そして今私は冷や汗をかきながらも一心不乱にリングを見ている


彼は順調に勝ち進みいよいよ決勝戦へと上り詰めていた


今まで本当に微動だにせず余裕で対戦者をノックアウトして来た彼の前に現れた最後の対戦者は絶対王者と呼ばれる男


一体どんな敵なのかと視線を注いでいると現れたのは隣の個室にいた怒号男だったのだ



連戦無敗の絶対王者ゴラルダと呼ばる男はこのムーシャ天空闘技場にて30年前から優勝を続けていると紹介があり

とんでもない歓声と共にリングへと上がった


画面に映るオッズも人気を上げた彼の数倍を叩き出し再び不安が込み上げる


命に別状は無くても彼が怪我をするなんて耐えられない………



ぎゅっと拳を作り固唾を飲んでいるといよいよ鳴った鐘の音に会場は嘗て無い熱気に包まれた



「やれー大将ー！！！！」


なんて声が彼方此方から上がってまるでこの会場に彼の味方はいないかの様な錯覚をする



途端にリングから派手な音が響いて砕け散る石板

男が振り上げた拳がリングを破壊したのだ


今までスタート位置から動かなかった彼のマントがひらりと靡いて瞬間に始まった対戦は先程迄見ていた試合はただのお遊びだったのだと思わせた


拳と拳がぶつかる鈍い音や空を切る音



一体何が起きているのか目で追う事もままならす石板が崩れるのを只眺める事しか出来ず


ズザザと互いに弾き合う姿に鳥肌が立つ


本当に強い人達の戦いは大勢の観客を巻き込み圧倒していた


ビリビリと肌を震わせる気迫に彼の涼やかな瞳が一層鋭く見えて痺れる身体


私を含む全ての人が彼等の戦いに魅せられている