ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編
第136章 天空の戦い
以前は私の希望を速攻で断った彼だが、殺しが御法度だという事
続く船の旅に満足なトレーニングが出来ていないのだろうと感じる事から彼は本当に運動目的で参加を決めたのだろうと思った
………だけど、最悪の事態は無いのだと納得出来ても不安が消える事は無く
「絶対に怪我しないでくださいね……!絶対約束ですからね……!」
強い想いをそのままに紡いだ声は思いの外必死で
その言葉を正面から受け止めた彼はふっと余裕たっぷりな笑顔を浮かべると
「約束するよ、俺がそんなヘマする訳無いでしょ。」
なんて言葉を残してサラリと控え室へと消えた
ひとり残された私は暫く立ち尽くした後、未だ嫌に騒ぐ心臓を抱えフラフラと席に付いた
心配は無い………彼は強い………
………そもそも普段の仕事から心配する事には慣れているではないか
(……………そうやん……いつもの方が命掛けやもん…………)
なんて言い聞かせている内に開幕した戦闘
未だ彼の姿は会場に無くドキドキしながらもどんなものかとリングを見詰める