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ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第134章 アラビアンナイトに甘い予感







「何してるの、早くしなよ。」


「いや、見ないでくださいよ!!!」




「どうして?」



彼は無表情なままクリッと首を傾げて私は更なる気恥ずかしさに襲われた

声を裏返しながらも叫んだ私に下心なんて無いとでも言わんばかりの彼



彼は…………多分早く遊ぼうと誘っただけ……………?



それなのに動揺を隠し切れず意識しているのがバレバレな私は自分自身の墓穴の掘り具合に泣きそうになる



『俺そんなつもり無いのに意識し過ぎ』と思われている………………ッ



平然と下着姿でプールに入った彼の姿から多分下着なんて気にしていないし寧ろ普通の水着だ

くらいの感覚なのだ



なのに……私は………………私は……………っ




うあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ……………………ッ




心の中で雄叫びを上げながら私は只無心で衣服を取り払う

昨夜彼を意識して寝不足に成った馬鹿な自分を思い出し

今も全く同じでは無いかと自分自身が嫌になる


半分自暴自棄で反省と後悔を繰り返しながら下着姿に成った私だが


この時初めて彼にはめられたのだと気付いた



「おいで、沙夜子。」



その瞳に妖艶な色を含ませた彼が酷く妖しく私の名を呼んで一際跳ねた心音


早く視界から消えたい一心で足早にプールに飛び込んだ私は甘い夜の予感にキュンと胸が締め付けられていた




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