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ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第134章 アラビアンナイトに甘い予感






唖然とそんな彼を見詰めながら



……………下着………………


……………筋肉………………


恥ずかしい…………………



なんてあからさまに動揺した私だが


(……………待て落ち着け…………下着と水着って布面積も変わらんし…………そうやん…………大丈夫……………イルミさんが待ってる…………!)


彼が率先してプールへ向かった事や、やはり遊びたいという気持ちから立ち上がった



…………しかしそうは思ってみても


やはり下着と水着は別の用途の物だし彼に下着姿を晒すのは恥ずかし過ぎる………


…………でもプール…………


いや、でも下着姿…………



どうしても踏み出せず葛藤を続けていると




「月が綺麗に見えるよ、早くおいで。」




彼はプールの縁に腕を掛けて星空を見上げていて、その背中に漸く決心が固まった




(やっぱり私も入りたい………!!)




絶対に楽しいに決まっているのに遊ばないなんて勿体無い

一生で二度と無いこの日を私は目一杯楽しむ!!


何より彼が特段気にする様子も見せず、背中を向けている事も私を後押しした



今の内に衣装を脱いでプールに入ってしまえば彼の目に触れる事は無いし

出る際にはきっとシャワーを交代で浴びるだろうから何とかうやむやに出来る気がする


彼が背中を向けている今がチャンス………!!


スピーディーながらいそいそと髪飾りやベール、装飾を取り外し


スカートに巻かれたパレオを取り外そうとしてふと視線に気付きガバリとプールを振り向いた先


彼は先程とは逆に部屋を眺める様にプールの縁に腕を掛けてバッチリ此方を見ていたのだ


驚きと羞恥でカッと身体中が熱く成る私に




「さ、続けて。」




なんて事も無さげに言う彼に口をパクパクさせる


彼は先程迄あんなに淡白で全く興味が無いといった素振りだったでは無いか…………

しかし今の彼は淡々とした声色で言いながらもじっと此方を見ていて


途端にどうしようも無い羞恥に駆られる





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