• テキストサイズ

ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第134章 アラビアンナイトに甘い予感




__________"




部屋に戻ると待っていたのは眼下に広がる雄大な砂丘を染める夕陽だった


「………凄い……綺麗……!」


赤茶けた砂が見渡す限りどこまでも続く砂漠には大小様々な形の砂丘が点在し

生粋の日本人である私の知る世界とは全く異なる光景を作り出す

昼間の太陽に照らされていた時よりも茜に染まる大地


壁が無い事で何処までも見渡せる圧巻の景色を噛み締める


只自然の迫力に圧倒されて立ち尽くす私に彼は素敵な事を教えてくれた


「砂漠では星空が有名だから夜はもっと凄いよ。」


「え!そうなんですか!?」


「今日は晴れてるし星が沢山見える筈。」


「へー!!めっちゃ楽しみです!!」



こんなにも美しい夕焼けよりも更に美しい星空とは………

ワクワクと弾む気持ちをそのままに部屋を振り返れば

アラブ衣装を完璧なまでに着こなした彼はソファーで寛ぎながらポンポンと隣へ私を誘い

ドキリと脈打つ心臓



「日の入り迄少し時間がある、夕飯もそれくらいだし今は休んだ方が良い。」


気だるげに脚を組み替える彼を前に私は静かにスマホを向けていた



「イルミさん!!イルミさん!!イルミ様ッ!!!此方に視線お願いします!!きゃーーっカッコいい!!!」


「うるさい。」


いくらウザそうにしたってこればかりは譲れない

彼の素敵なメモリーを誰が残さずにいられようかッ!!

私のハートは今使命感に燃え上がっている

イルミ様のアラビアンなんて誰が見たって素敵過ぎる魅力で溢れている


「こっち向いてくださいっ!!うひょー!!!」


「本当何なのそのテンション、ついて行けないんだけど。」



露骨に怪訝な表情で言った切り完璧に私を無視し始めた彼だが構わずにシャッターを切り続けていると



/ 1349ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp