• テキストサイズ

ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第134章 アラビアンナイトに甘い予感




16:17



私達は荷物が増えるなんて事を気にせずに存分にショッピングを楽しみ


ホテルに戻ると15名程のスタッフに深々とお出迎えをされ、中身はVIPでは無い私は恐れおののきながらペコペコと頭を下げている内に
何故かVIP衣装ルームという場所に連れられて来ていた



遡ることつい数分前



壮観なロビーにて彼は突然私に洋服を着替えようと言い出したのだ




「…………え?」


当然訳がわからず聞き返した私に


「優待サービスの一環だよ。沙夜子はコスプレ癖があるし良かったじゃん。」


なんて淡々と続ける



コスプレ癖は無いと小さく否定しながらも

優待サービスの一環……………着替えとは…………?という疑問ばかり頭に広がり

着替えようというフレーズからドレスコードのレストランか何かとチラリと思ったがどうやら違う



「着替えたらこの待ち合い室で待ち合わせね。」


なんて単調に言いながらカーテンの向こうに消える彼の背中を見送れば

沢山の係員に囲まれ困惑していたのは一瞬の出来事だった





鏡に映った自身の装いは華やかに一新し本当に自分かと見間違う


「うわぁ~!綺麗ですね!」


衣装に向けて発した言葉に着付けてくれた女性スタッフの皆さんが「大変お似合いです」「魅力的です」なんてお世辞を口にするので気恥ずかしくなったが

しっかりと頭を下げてお礼を伝えた後、彼に言われた通り待ち合い室へ向かった


華やかな衣装に身を包むと浮かれる気持ちは女性はいくつに成っても変わらないと思う


今の私は行きとはまるで違う軽い足取りで彼の元を目指していた




/ 1349ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp