第15章 ご機嫌な彼女【降谷視点】
翌朝。
身に覚えのない腰の痛みに〇〇はベッドから起き上がれずにいた。
「零」
「そんな怖い顔しないでくださいよ、ね?」
「しますよ!身に覚えがない痕と腰の痛みってなんなんですか…」
変なこと言ってなかったか、と俺に聞いてくるけど。
「何も言ってないけど」
言わせただけだ、なんて心の中で付け加えて。
「零とえっちするのになんで…」
「そんなに記憶ないのが寂しい?」
「……寂しい」
昨夜のことは覚えていても忘れたいと言うだろうけど。
「それなら、昨日シたこと…もう一度する?」
それが
意地悪な誘いだと、〇〇は気づいていなくて。
「……する」
ムキになりながら立ち上がらない体を寝かせながら頷く〇〇。
このまま…今日は一日中ベッドに縛り付けることになりそうだと、甘い誘惑に喉を鳴らして…目の前の可愛い誘惑に、深く口づけた。
【fin】