第1章 友達以上、恋人未満

彼は私に冗談で言ってたと思うけど、私が急に本気になって戸惑っているのだろう。
あはははーザマアミロ。



いや、違う。
本当にすみません！
もらってくれるなんて
感謝しかありません！

心の中で叫んだ。


なんだか私も顔が赤くなってしまって照れてしまう。
なんだか凄く恥ずかしい。


だけど、
私は彼を
何だかんだ言っても
好きな方だ。

彼といると
私は気取らず、
自然体でいれるのだ。

憧れのイルカ先生といる時、
凄く緊張していつも空回りして
何も話せない。
自分をより良くみせようと努力してはいるが、無理しているから疲れてしまう。

意外と片想いも
疲れるようだ。


「じゃあ、また後で…」

そう言って立ち上がろうとした瞬間、ギュっと腕を引っ張られて態勢を崩してしまって、
彼に抱きついてしまった。