第1章 花嫁の悩み
「…反則。辛い、夫がイケメン過ぎて辛い。」
速攻でお風呂に入りぶつぶつとひたすらその言葉を呟いている変態はこの私です。
だってぇ…良い肉体してたもん!
シックスパックに割れた腹筋、スラッとした背中。高い身長。
なんと理想の体型!素晴らし過ぎて…思い出すだけでも鼻血が出てしまいそうだぜ…。
そんなことを思いながら自分の身体と頭を隅々まで洗って流して…再びお風呂へと入る。
湯加減は少し熱いぐらいだが私はそのぐらいが好み。
ホカホカ状態が保ててその余韻が好きだから。
ちゃぷ、っていう音も好き。いい音してる。
…おっと、逆上せちゃうから上がらないと。
そこで私はあることに気付く。
「…やばい。下着とパジャマ部屋に置いてきちゃった。」
未海、最大のピンチが訪れました。
下着を持って来て、なんて彼には言えないし…パジャマを持ってきてノーブラノーパンでいるのもちょっと…。
幸いにもバスタオルはある。
しょうがない、包んで行くしかない…。