第14章 勝生勇利の助け舟
ヴィクトル何してるの!?
と思い少し前に出るとそれを追ってヴィクトルも少し動く気配
耳などをさわさわと触りながら張本人は何事もなくヤコフと話し続ける
もじもじと様子がおかしい私にギオルギーが
「どうしたのだエレーナ?」
と話しかけられ
「えっ う、ううん なんでもないの!」
と答えると撫でてた手が耳の穴の中も弄り始める
音が脳内で響きヴィクトルの指が触っていると思うと快感に変わり始めようとする。
そんな時
「あっエレーナさん ちょっといいですか すみません お借りします」
そう言いながらヴィクトルの腕から颯爽と奪いさっていく勝生勇利
リンクからそこし離れたところで
「ありがとう 助かった。」
そう答えると
「僕にできることはこれぐらいですから」
しばらく続く沈黙
「ヴィクトルに好きだって言われました?」
「へっ....」
なんで知ってるの ヴィクトルに腕掴まれてるところしか見られてないのに
「何でって思いました?」
そう聞かれ頷くと
「前回エレーナさんがついてこなかったときあったでしょ? その時からですよ。ヴィクトルが落ち着かなくなったの」
「落ち着かない?」