第14章 勝生勇利の助け舟
そんなことを考えているとあっという間に会場に到着した。
着替えに入る勝生勇利とヴィクトルとは別にリンクサイドに移動する私
すると遠くから歩いてくる人影に気付き大きな声で名前を呼びながら手を振る
「ぎおちゃーん!!!」
急に大きな声で名前を呼ばれ驚いたもののぎおちゃんと普段から呼ぶのは私しかいないためすぐに気づいた様子のギオルギーがこちらにやってくる
「ぎおちゃん久しぶり!元気してる?今日はリンクメイトとして応援するね」
そう言うと
「あぁ 久しぶりだなエレーナ まぁ私はそこそこと言ったところだ 試合の度にありがとう だが勝生勇利はいいのか? それにヴィクトルは一緒じゃないのか珍しいな」
そう言われ
「勝つかどうかは彼の実力しだいだし私は彼のチームスタッフてわけじゃなくって知人だもん 彼のチーム名義で入構証はとってもらったけどね それにいつもヴィクトルと一緒ってわけじゃないよ」
そういいヴィクトルのことは軽く流す
まぁ知人といても前日の事件から彼の位置関係は私の中では信頼出来るある程度頼れる人に変わったけどそれは彼には秘密だ
ギオルギーはそうなのかというと
「そういえばヤコフコーチにはもうあったのか?」