第20章 純白
とクスッと笑い言うと
「それもそうか」
とははっと笑う
ふと何かを考えるような顔をしたあとしゃがむヴィクトルに
「どうしたの?靴紐でも解けた?」
と聞くとヴィクトルの要望で前部分のみドレスの裾が短くなってあらわになっているガーターベルトにとめられたソックスに手を添えられる
「ヴィクトル!?」
と一体何してるのだ!と思い声を上げると
「やっぱり脚が見えるデザインにして正解だ。エレーナはがに股じゃないからきっとラインが映えると思ったんだ。それに左脚に絡みつくように足首から腿に装飾したこの黒いレース妖艶さも出していて最高だね」
と惜しみもなく恥ずかしげもなく説明する
「早く汚したい」
とぼそっと口にするヴィクトルにぎょっとしているとスタッフから時間ですよと声をかけられOKと人の脚を撫でながら返事をする変態がそこにいた
式は問題なく終了しヴィクトルの希望でチャペル付きのホテルを選んだ私達は専用エレベーターにのって部屋まで移動した
式の思い出に花を咲かせながらもグローブを外しティアラなどを外しながらドレスを脱ぐ準備を始めると
「エレーナなんで脱ごうとしてるの!?」
とジャケットを脱いだヴィクトルが近づいてくる