第15章 最終章 大好きです、魔王様
たまらなく愛おしくなって、ギュッと抱きしめた。
「カイリ様、大好きです。」
「ん、俺も。、俺と、結婚してください。」
イエスしか聞かねえけど、と言って魔王はいたずらっぽく笑った。
「もちろん、カイリ様!一生、幸せにしますから。」
「それ俺のセリフな。まぁ、俺はお前がいれば毎日幸せだけど。」
「私も、幸せです。」
「じゃ、早く結婚しよーぜ。アンナとクレイグも待ってる。アンナとか大変だったんだからな?毎日泣くし、なんで降参するんだって怒られるし。」
「ふふ、心配かけちゃいましたね。でも、もう離れないので平気です。」
「俺も、離す気なんかねぇよ。」
魔王はを優しく撫でると、はにかみながら言った。
「幸せにする。一生かけて。」
「一生かけて、魔王様に尽くしますから。」
魔王は愛おしそうに、幸せそうに笑った。
も美しくて、いつかのようにあどけない花のような満面の笑みを浮かべていた。