第2章 姫の願い
翌日の朝食時。
やはり暇なので、魔王様にお願いをする事にした。
朝食を食べ終わる頃に魔王へ言った。
「魔王様」
「なんだ?」
「お部屋に一人でいると、退屈です。話し相手になっていただけませんか?」
そんな怖いもの知らずのを見て、魔王は鼻で笑った。
「俺はお前と違って暇じゃない。」
そういうと魔王は立ち去ってしまう。
メイドに、こいつに何か買い与えておけと命じて。
話し相手になってもらえなかった残念さが半分、何か買ってもらえる嬉しさが半分。
もすぐに席を立った。
「早速ですが、様。何か欲しいものは御座いますか?」
「んー、そうね。」
本当は、魔王様ともっとお話をしてみたい。好きなものや、苦手な事。好物や趣味。
どうせ勇者が助けに来るまでは此処に居るしかないのだ。
お互い暮らしやすくするためにそこそこ話せるくらいまで持っていった方がいいと思うんだけど。
まぁ、普通に魔王様に興味があるっていうのもそうなんだけど。
だって普通に話してるだけで距離を感じさせて、
冷たいのに優しくて、人間嫌いそうなのにをさらった。
会ったことのないタイプ。だとすれば、が興味を持つのは当然とも言える。