第6章 魔王様と姫の関係性
自分からふっておいてなんだが、魔王の年齢は大して重要じゃない。
ただ、魔王様の事をもっと知りたかっただけだ。
「まぁ、魔王様が何歳でもいいです。ビックリはしましたけど。大好きな事には変わらないですから。」
「!?」
を除き、その場にいる全員が息をのんだ。
魔王が赤くなった顔を逸らす。
「様、それは、どう言う・・・?」
「お二人ってそう言う関係なんですか?じゃあ昨日の夜一緒にいたって言うのも本当は・・・」
アンナと秘書がそれぞれと魔王に尋ねる。
「は!?だから、違うって言ってんだろ!そう言うんじゃねーし!!」
「?どう言うって?普通に、魔王様がお兄様みたいで好きって言っただけだけれど・・・」
「え、」
「?」
魔王様が少し残念そうな顔をしたは、何が残念なのかがわからずには首をかしげた。
すると、理由はよくわからないが怒られた。
「なんだよ、変な事言うんじゃねぇよ!!期待しちまっただろうが!」
「魔王様、期待なさったんですか?では、魔王様の片思・・」
「うるっせ、馬鹿!!」
八つ当たりのように秘書さんにも怒る。
止めようと思い、二人の間に割り込んだ。
「なんで怒っているかわからないですけど、八つ当たりはダメですよ。」
「は?わかんない!?お前それ本気で言ってんのか。」
「はい。なにか怒らせるような事言いましたっけ。あ、お兄様って言ったのが嫌だったんですか?」
「・・・もういい。諦めたわ。」
「魔王様、頑張ってくださいね。」
「黙れ。」
軽口を交わせる秘書さんと魔王様は仲がいいんだな、という全く関係ない結論でまとめる事にした。