第1章 攫われた姫

ある所にそれはそれは美しいお姫様がいました。
お姫様は名前をといいました。

ある日、姫が優雅に午後のティータイムを楽しんでいた時のことです。
突如、空に暗雲が立ち込めました。
そして、魔王の出現です。

「ガハハ！姫は攫っていくぞ！」

そう聞こえた時には、姫はもう魔王の腕の中。

「姫さま！」

そう叫ぶ騎士とメイドの姿が遠ざかっていきます。