第2章 トラウマ
「?可愛いくない。」
「うわ、カカシ、そんな冷たいー。」
「いっつもブスーってしてるし、興味ないね。」
アカデミーの授業の帰り、忘れ物を取りに教室に行けば、
私の悪口を、女の子達と平気で話していた。
それを教室のドアの前で思いがけず聞いてしまい、何故だか分からないが、
涙がボロボロ溢れて止まらなかった。
誰からも、好かれたいわけではない。
せめて、
誰からも、
嫌われたくはないとは思っていた。
こんな事を言われても
ヘラヘラ笑って教室入る奴は、大バカヤロウだ。
涙を零しながら、怒りに震えている。