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【黒バス】みだらな若人

第5章 第3者は初めからいなかった/黄瀬涼太






「ねぇ、わかってるんスか?」
「……うん」
「抵抗しないんスか?いつもの威勢は何処行ったんスか…」
「だったら退けばいいじゃん」
「そんなのぜってーしねーし」



なにを考えているんだ、目の前にいる彼は。普段人を散々嫌い嫌い言っておいて、なんで押し倒す行為にまで走った。そもそも嫌いって思ってるなら日頃からかまわなければいいものを。全くもって意味がわからない。そう、私は黄瀬涼太に嫌われている。





「アンタなんかに興奮しないんスけどイライラがおさまんねーから一発付き合って」
「興奮しない女よりその辺にいるチャラい子でいいじゃない」
「アンタなら終わったあともしつこく付きまとわないじゃないっスか…俺も面倒なこと考えずに犯せるし」
「……」





ようするにその辺の子は連絡先やらなんやらしつこいのね。そりゃこんなイケメンなら何度も寝たくなるわ……。だからって私を犯す意味がわからない。てかイライラってなに。そんなんでなんでセックスするの。男って意味わかんない。私に当たらないで。

「…大丈夫っスよ」
「なにが」
「前戯はちゃんとしてやるから」
「…なにもしないでいいんだけど」
「……なんでそんな冷めてんスか?大人気の黄瀬涼太に犯されて喜ぶビッチはいっぱいいるんスよ?」
「私は嬉しくもなんともないんだけど」
「大丈夫っスよ…俺だってアンタなんかで勃つモンも勃たない気がするっス」
「じゃあセックスしなくていいじゃん」
「……これ以上怒らすなよ」
「っ!!」





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