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キルアと旅

第2章 特訓


「う……ん……」

朝、目が覚めると、目の前にキルアの顔があった。


「き……っ……きゃあああああああああああああああああああああああああああ!!」

私は悲鳴をあげて、ベッドから下りようとした。

そしたら腕をぐっと掴まれた。

キルアが私に顔を寄せてくる。


キルアの手の熱が腕に伝わってくる……。

「ちょっとくらいいいじゃんか。一緒に寝たって」

キルアが真剣な眼差しで私を見つめる。

「寝ぐせ可愛いな」

私の髪の毛を触るキルア。


「キル……どう……して……」


心臓がバクバクするっ……!!!


「どうしてって言われても……お前とちょっと……その……くっつきたかっただけだよ」


キルアが怒ったような顔をしながら赤面して俯いた。


くっつ……き……?



くっつきたかった!?


私と!????


「ああもう!!!」

キルアが私を抱きしめた。


!!!!!!!


キル……ア……!!!!!



キルアが私の首筋にキスをしている……!!!!!



「なっ……何をしてい……るの……!?」


嬉しくてドキドキして体が震えた。


キルアは私の首筋からそっと唇を離し、私から離れて

「朝飯食いに行くぞ。支度しろ」


と怒ったような表情でまた顔を赤くして窓辺まで歩いて行った。










……。









私……キルアに抱きしめられて首筋に……っ。










キルア……私の事……ひょっとして……。




「お兄ちゃんはお姉ちゃんの事好きだよ」

アルカが目の前で私に微笑みかける。



「バッ……!!バカ!!アルカ!!」

キルアがダッシュで戻ってきてアルカの口を後ろから塞いだ。


「んーんー!!んー!!」
アルカが苦しそうにキルアの手を掴む。

「アルカの言う事信じるなよ」
キルアが赤面した。

「名前さん。早く支度しろ!!」


「あっ……うん!」


私は洗面所に行って歯磨きを始めた。
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