第2章 特訓
「クックック♡」
「ヒソカ!!ここはダメだ!!関係ない人々を巻き込むな!!」
周りには、突然現れたヒソカとキルアに驚く人々。
「そんなの関係ないだろ?♤」
ヒソカがキルアに、じり、じりと歩み寄る。
「場所を変えるぞヒソカ!!」
「バンジーガム♡」
ヒソカがキルアに向けて技を放った。
キルアが間一髪で交わしながら高層ビルのガラス張りに飛び移る。
高層ビルのガラスを踏みしめ、
「神速(カンムル)!!電光石火!!」
再び高速でビル街を縦横無尽に駆け回る。
(街の人々を巻き添えにしない様に、ヒソカと共にここからできるだけ離れなきゃな)
「時間稼ぎかい?クックック♡」
ヒソカがキルアの真横に来た。
(チッ……仕方無ェ!!)
「落雷(ナルカミ)ッ!!」
「バンジーガム♡」
ヒソカがキルアの全力の落雷(ナルカミ)を、バンジーガムのシールドを張って防いだ。
「ッ!!」
(落雷(ナルカミ)が効かないだと……!?)
「ゴムに雷は効かないよ♡」
ヒソカがキルアにトランプを放った。
(硬!!)
キルアがオーラを腕に集めガードした。
ザシュッ。
ビシュッ。
キルアの腹部や太もも、すねをヒソカのトランプが傷付ける。
傷口から血が噴き出す。
(ぐっ……!!)
キルアが顔をしかめる。