第2章 特訓
「……名前さんはどんな能力にしたいんだ?」
ホテルのレストランでキルアとアルカと一緒に朝食を摂っていたらキルアにそう言われた。
「え?」
「念だよ念。念能力。どんな能力にしたいんだ?」
「えーと……」
どんな能力にしようかまだ考えてなかった……。
「身を守る為に護身術のような能力にする事を薦める。俺とアルカに関わる以上身の危険は覚悟しておいてほしい」
キルアが私を見つめて言った。
「うん!覚悟はできてるよ!!」
私の言葉にキルアが口元を綻ばせた。
「でも名前さんの好きな能力にしろよ。フィーリングが大切らしいから」
「うん!ありがとう、キルア」
念能力……。
目の前の大好きなキルアと両想いになれる能力がいいな……。
キルアと永遠に相思相愛でいられる能力がいいな……。
「決まったら俺に教えてよ。修行付き合うから」
「ありがとう、キルア」