第7章 麗質の女子会 *進撃の巨人*
「おい、起きろ。クソ眼鏡」
「Zzz....Zzz...」
「ちっ」
ゴンッ!!
リヴァイ兵長が手を離すと、ハンジさんが強かに額を打った音が響いた。
(いや、起きないのかよ)
「お前ら、何してた」
「じょ、女子会っ…です、リヴァイ兵長」
「女子会?」
慌てて肉を隠したサシャの答えに、リヴァイ兵長は訝しげに一人一人を見回して、腑に落ちないと言いたげな顔になる。
「兵長」
「あ?」
「何かご用ですか?ここ、一応ハンジさんの部屋なんですけど…」
「今日、俺の部屋を掃除したのは誰だ」
「私です」
まずい.....
何かお気に召さなかったのかしら.....
内心穏やかじゃないくせに、何でもない素振りで手を挙げて立ち上がる。
「お前、名前は?」
「・フリウであります」
やり慣れて最早呼吸とさして変わらない敬礼を向ける。
「聞きたいことがある。一緒に部屋まで来い」
「はい」
振り返る一瞬、ハンジさんを一瞥して眉をひそめると、そのままドアへ向かうリヴァイ兵長の後を追って部屋を出た。