第7章 麗質の女子会 *進撃の巨人*
脊椎が無くなったように、グニャングニャンになったハンジさんが、テーブルを這うように二人へ手を伸ばす。
「@※△◎¥%☆~」
「!」
「Zzz.......Zzz.......」
「ハンジさんのお肉....!ハンジさんのお肉ぅ........ッ!」
驚く私たちの横で、酔って寝落ちたハンジさんのお肉を掠めたサシャ。爛々と輝いた目で肉を愛でる彼女を、誰も諌めない。
(まぁ……無駄にするよりいいか…)
巨人の出現以降、壁の外にある食糧を捕りに行くわけにもいかなくなって、肉は本当に貴重なものになった。今では幹部でも食べられるかどうか……。
(でも実際、食べる気はしねぇなぁ……)
胃に不快感が広がる。
自分の肉もサシャに差し出そう……
そう思って皿に手を伸ばした時、机に突っ伏したハンジさんの頭が、ガッと正面を向いた。