第7章 麗質の女子会 *進撃の巨人*
「アンタさ」
アニに『アンタ』呼ばわりされてるのは慣れてるけど、いつまで馴れ合わないつもりなのか。
あれから同期たちも、先輩たちも、だいぶ少なくなったのに。
「なに?」
「どうしてミカサと内地へ行かなかったの。わざわざ死に急ぐこともないのにさ」
「私はとは違う。エレンが調査兵団を選んだから、私も選んだ」
「アンタには聞いてないよ」
バチバチ。
二人の雰囲気は、まさにそんな音が聞こえてきそうだ。
(勘弁してよ……)
――こんなところで、人類最強女を決めるつもりかッ!――
こんなことならユミルとクリスタも引っ張ってくれば良かった……。