第7章 麗質の女子会 *進撃の巨人*
「でさぁ~あ~!巨人はロマンなんだよぉ~!くぅぅぅう、早く捕獲したいなぁぁ~ぁ」
「肉ですよ、肉!えへへへ...はやく、はやく食べましょうよねぇぇ!んぅぅぃいただきますっ!!」
ハンジさんとサシャが、同じテンションで全く違うことを話してる横で、ミカサとアニは静かにコップを傾けている。
「二人は飲まないの?」
「別に」
「飲めなくはない。ので、飲んでもいいんだけど、何かあったら困るから、飲まないだけ」
二人の前にも、一応食べ物のお皿はあったけど、サシャが自分の分を平らげて、キラキラした目でみるもんだから、ミカサが黙ってサシャに差し出した。
「えぇ!ミカサ、いいんですかぁぁ~ッ!」
「えぇ、どうぞ」
「んぅぃいただきますっ!!」
サシャが肉にかぶり付く。
ハンジさんは知らないうちに飲み進めていたらしく、頬が紅くなっていた。
巨人狂いの上司と。
肉好き、無愛想、完璧主義の冷たい同期たち。
(とんでもねぇ会だな、こりゃ)
気軽に参加を希望した何時間か前の自分が恨めしく思えた。