第3章 サバト? *邪神ちゃんドロップキック*
「この娘が、花園ゆりね......?」
邪神ちゃんを魔界に返さないって言うから、どんな人間かと思えば、ただの小娘じゃない。
メデューサは全然怖がってないし、むしろ仲良さげに見えるんだけど、邪神ちゃんのあの慌てふためき様は何なの?
「...?あの人、邪神ちゃんの友達?」
「ちゃんは、子供のころから仲良しなんだけど、催促に来たとかって..」
「だぁぁぁぁぁぁっ!っ、バカッ!言うなメデューサッ!!」
「さ い そ く ?.......邪神ちゃん。今夜の食費で渡した分を出しなさい」
こ、この娘....ッ
一瞬で放つ禍々しいこのオーラは何だ......ッ
まるで......まるで.........ッ!
悪 魔 じ ゃ な い か ッ !
あ。
悪魔は、私か。ハハッ。
「このパチンカスが......!どうしてくれんのよ、夕飯は.......!」
「.......っ、そんなの知るかァァッ!そもそもお前がお手軽に悪魔召喚した上に私を魔界へ帰さないのが悪いんじゃないか!こーしてやるですのッ!!」
ジャンプ.....!出た!邪神ちゃんドロップキック!!
「そろそろ終わらせなきゃと思ってたとこだし、これ以上、グダグダ言われたくねぇですの!お前を葬って意気揚々と魔界へ帰って時々パチンコしに戻ってきて楽しくおかしく暮らしていくから安心して私に殺られろゆりねぇぇっ!!今日という今日はアニメじゃ叶わなかった会心の一撃必殺邪神ちゃんドロップキィィィィィィィック!!」
いや長ぇな、おい。