第1章 媚薬
「大丈夫か!?!」
カカシさんも敵を倒したのだろう、こちらに応援にきた。
私の違う様子に少し心配している。
「媚薬…盛られました。…すみません、油断しました。
あちらの木の陰の洞窟で、処理をしてきてもいいですか?」
淡々と、解毒剤を飲みながら
答えた。
今までも何回か盛られた経験があるため、対応に慣れている。
解毒剤を飲んでも
30分ぐらいは時間がかかる。
自分で、二回ぐらいイけば、もう少し早く、媚薬の効力がなくなる。
だから早く処理をしたい。
(もう、我慢の限界…
早く、わかったと言って!!)
「いい?お願い…行っても?」
もう一度念押しするが
返事がない。
先ほどから、何か考えていたのか、黙って固まっていた。
「カカシさん!」
私の声で我に返ったのか、
やっと返事をしてくれた。
「…ああ、わかった。
こっちだな。」
カカシさんが近くにきたと思ったら、急に身体が宙に浮いた。
カカシさんが
お姫様抱っこしている!!!
「!ごめんなさい!カカシさん!!あの、私重いから!ご迷惑おかけして…すみません」
「…ん?別に、大丈夫だよ。」
平然とスタスタ歩くカカシさんを穴が空くほどみてしまう。
私の視線に気づいたのか、
苦笑いを浮かべている。
(私、筋肉のせいで
スッゴク重いのに…
スマートな人だなぁ、
ああ、やっぱり格好いいな…)