第1章 ミスの責任
家に帰り、シャワーを浴びて
ベッドに横になり目を閉じた。
「はぁ…、疲れた。」
思わず言葉が溢れた。
カカシに抱かれ、
あんなにイッてしまった自分に一番驚いている。
触れられ、嬉しいと感じている。もっと、もっと…欲しいと。
憧れの人
カカシは里の誉れ
優秀な人で、好意を抱かない人はいない。
私も、もちろん
好意を抱いている。
だけど、
彼が、私を抱く理由は明白だ。
私を好きだからではない。
セックス中の[好き]は
絶対に信用していない。
私がミスをした、その責任を身体で、取れと言った。
それが言い訳の
性欲処理か…?
溜まっていた…とも言ってたし、そっちかもね。
だけど、もう
許してくれたんだろうか、
解放されたし終わったよね。
とにかく良かった。
『俺に抱かれるか縁を切るか…』
里の誉れに縁なんか切られたら私は忍びとしてやっていけない。
避けられたら辛いだろうな、
そんなことを思った。
そう思った途端、
ポロポロ泣けてきた。
何故、彼は私をそこまで抱きたかったのか分からない。
彼とは、少し距離を置きたかった。
これ以上好きになりたくないのだ。