第1章 ミスの責任
あれから一週間。
カカシを私は少し避けている。
しかし、彼は今、激務が続いているようで、この一週間実はあまり里に戻っていなかったようだ。
私が避けなくても、全く
関係なかった。
彼は、私が避けているなんて、
多分、気がつきもしないと思う。
ただ少し、今、
私は臆病になり、恐くなっていた。だから彼に会わないから、とても好都合だった。
まったく
気配を感じなかった。
油断していた、
とは正にこの事だ。
安心しきって、玄関の鍵を開け、ドアを開けようとした瞬間、真後ろから低く優しい声が聞こえた。
「、おかえり」
「え……⁉︎カカシ…?」
真後ろにいるのに、
私は何も感じなかった。
後ろを取られるなんて…。
さすが特上は違う、と改めて思い知らされた。
私を見つめているが、何故だろうか、悲しそうに感じた。
「カカシ、久しぶりだね。
どうしたの?びっくりしちゃった。」
待機が終わったから帰ってきたが、まさか家で待ち伏せされるとは思っていなかった。
だけど、
あのカカシが
私の家を知っている事に驚く。
「、あれから避けてんだもん。何で?」
(うわ、気まずいな…。)
「…避けてなんかないよ。
気のせいだよ。」
カカシは疑心暗鬼に
私を見ているが、私は逆に明るく伝えた。
「嫌いになった?俺はあれからずっと、に触れたくて仕方ないんだけど…。」
「!!!……っ」
(なんて事言うの、こんなとこで!)
「他の子ならいくらでも触らせてくれるよ、カカシはモテるし、私じゃなくても…」
(いいじゃない、私じゃなくて)
私は目線を逸らせて
小さく伝えた。