第16章 裏切りの夜-シンジツ-
「…っい、あ…っ」
手首に更にきつく力が込められ、骨が鈍く痛んだ。そして再び唇が首筋に押しつけられる。
「…止めて!お願い…っ、滉…っ」
「何で?あいつに目をつけられた以上、あんたはもう俺達の仲間になるしかないんだから…これくらい、いいじゃん」
「良、くない…っ、駄目…っ、お願い、止めて…っ!」
「世間知らずが男を知る…いい機会だよ。
俺も相手になってやるよ」
「滉!?」
「ほら、足開けよ」
彼が膝で私の太腿を緩く蹴った。
「…滉!!」
「…うるさいな。口も塞いだ方がいいか?」
「………っ!?」
「俺は声が聞こえてる方が…好みなんだけど」
屈辱と絶望に、全身が冷たかった。
すぐ側の彼の顔が、涙でぼやける。
「こんな…やめ…っ」
「……───開けって言ってるだろ!!」
「嫌!怖い…ッ」
「もっと怖がれよ。どうせ抵抗しても何も出来ないお嬢様なんだから」
「や、めて…ひっく…」
「泣けば止めるとでも思ってるのか?…止めるわけないだろ。俺にもあんたを抱かせてくれよ」
「っ!」
「きっとあんたは快楽に抗えない。だったら"ココ"に俺のを注ぎ込んで孕ませても問題ないよな?」
滉は臍の下辺りを指先で軽く、トン、と触る。
「やっ!やだ!それだけは…!」
「そうしたらあんたは、男無しじゃ生きられない体になる。ああ、安心しろよ。もし物足りなくなったら俺がまた相手してやるから」
「どうして…こんな…」
涙を流す私を気にする様子はなく、滉は片方の手で私の両手を押さえつけたまま、空いてる手の方で胸を軽く揉んだ。
「あ、ん…っ!」
「へぇ…結構あるんだな。ほら、見ろよ。あんたのが大きくて、俺の手じゃおさまらない」
「やぁ…っ、離して…ッ」
「揉ませるとでかくなるって言うよな。これくらいの大きさになるまで…誰かに揉ませたのか?」
「な…っ!そ、そんなわけ…!」
「どうだかな。あんたは手が早いからさ」
「滉…!お願いだから止めて…っ!」
「俺が満足したらやめてやるよ」
「っ!?な、何言って…」
「あんたの腹が俺ので膨れるまで、何度でもナカに濃いのを注いで……──孕ませてやる」
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