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君色に染まりて【イケヴァン長編◆裏】

第14章 温もり


「………っ、」

目覚めた時には、ナポレオンの私室。


「アズリ………! 気がついたか?」


起き上がると、強く抱きしめられて。


「ナポレオン………? どうして………。」

ずきり。右肩が痛んで、おもてを歪めた。


「すまない。俺がついていたら………。」


「ううん。あなたのせいじゃないよ」


微笑む彼女に、キスを落とす。



この温もりが喪われたら。

そう思うと、生きた心地がしなかった。




この『ゲーム』を、あるべき姿に戻そう。抱きしめ合いながら、固く心に誓った。
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