第6章 絡めた感情【★】
ぐいっ、とお尻をアーサーに突き出す格好にされると。
ひたりと彼の象徴が宛てがわれて、慌てて拒絶を口にした。
「やぁっ………!
待って、………ああぁっ」
言葉を上書きするように、彼女の中へと埋め込んだ。
「口を開けろ。………ほら」
目の前にテオの象徴が出され、怯えた瞳で彼を見上げた。
「開けろ」
おずおずと開いた隙間に、テオのものがねじ込まれる。
「………歯を立てるなよ」
教えられるままに、舌で唇で愛撫すると。
むくむくとさらに角度を増す象徴。
「んっ………んんっ! ふっ………あっ!」
「二人だけで気持ちよくならないでよ………ねっ」
アーサーはゆるゆると腰を動かし始めた。
それはゆっくりと、彼女がねだらずにはいられぬように。
「やぁっ………! あー、さっ………もっと、きて」
「素直なキミは、すごくいいよ………っ!」
ぐっと激しさを増して揺さぶられ、テオのものを咥えたままくぐもった声で喘ぐ。
「んっ………んんんっ!
ふっ、ぁ………んんっ!」
「キミの中っ………、凄いね。
熱く熟れてるのに、搾り取るみたいに締めつけてくるっ………!
俺、もう………っ」
「ッ………、呑み干せよ」
口と中心。埋め込んだものを同時に動かせれて………。
「やあぁっ………!
んっ………、ああぁぁっ………!」
「っ………!」
どくっ、どく、と同時に注ぎ込まれるのが分かった。
すべてを解き放ち、漸く身体を離すと。
◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆
「駄犬………?」
触れた肩も、身体も 震えている。
………泣いているのだ。
「泣かないでよ。
キミに泣かれると………、どうしていいか分からなくなる」
彼女に服を着せようとするが、触れた手を払われた。
「ごめんな、アズリ………。」
二人で執拗に抱いて。彼女を傷つけた。
その事実が二人の胸を焼いて。
結局、彼らは逃げるように部屋を出ていった。