第3章 トラッパーさんとの日常
霧の世界に迷い込んだ私は今トラッパーさんと住んでいる
時々血まみれで帰ってくるから心配もしているが、本人が問題ないと言っているので渋々納得してる感じ
「シルフィ、今から出れるか?」
「いきなりどうしたの?」
なんでも、この世界に住んでいるというお仲間に紹介しておこうという話だ
流石に挨拶しないわけにもいかない
「あー…うん、わかった、ちょっと待って」
「外で待ってる」
「はーい」
自分で話してて思うがちょっと夫婦みたいだなって思う
言うほど何か月も経っていないし、自意識過剰なだけなんだけれども
支度を終えて外に出るといつもの格好のトラッパー
罠も常備で準備は万端
「行くか」
「うん、でもこの世界に住んでる人ってトラッパー以外にもいたんだね」
「あー………まぁ、な」
言葉を濁したから深くは追及しない
何か事情があるのだろうし、無理に聞かなくてもいいでしょ
「で、行くってどこに?」
「今日はほぼ全員……仕事、だからハドンフィールドだな」
「……ハドン……」
あれ、なんか聞いたことある
なんだろう
なんだっけ
考えてるうちに見えてきたのは見覚えのある家々
「今日あいつは非番だと思うんだが、シェイプいるかー」
でも名称は私が知ってるのじゃない……
トラッパーがシェイプという人を呼びに離れてから数分が経ったが、シェイプさん(?)が見つからないのか戻ってくる気配は未だにない
立ってるの疲れたな…と座ってからすぐ
影が私を覆って上を見たら
「……え」
白いマスクの……白いマスク?
「あれ…?どっかで……」
首を傾げる男は血で汚れたつなぎ作業着を着ている
右手には血で錆びた包丁
そして無表情の白いマスク
「マイケル・マイヤーズ!!」
思い出したHALLOWEENで出てきた殺人鬼だ!!
はぁ~すっきりすっきr……
いやそんな場合じゃないな!!!
っても逃げ道知らないし…今度こそ私終わった…
「なんだいたのかシェイプ」
トラッパーさん!!!
「シェイプってマイケルの事だったの……」
「あ?なんだシェイプの事知ってたのか」
「いや見るまでは知りませんでしたよ……」
未だに首を傾げてるマイケル可愛い…