第5章 迷い込んだ世界の本質
一方その頃、脱出したジェイクとエースは先の儀式にいたシルフィを探していた
無事に脱出できても死んでも、どちらにしろ生存者はこのキャンプファイヤーへと戻される
それがこの世界のルール
終わりのない世界である
しばらく捜索するが、やはりシルフィはいない
「いないな…」
「………」
エースは考え込んでいた
そもそもあの儀式に参加した生存者は、ドワイト、クローデット、ジェイク、エースの4人だった筈なのだ
救助もしたし、回復の手伝いだってした
間違いないはずだ
「ジェイク、もしかするとだけど…」
「……え………」
エースからこの事を聞いたジェイクは、先に死んでしまったドワイトとクローデットにも聞こうと2人を呼んだ
「シルフィさん…?誰?」
「儀式に?見てないわ」
シルフィがトラッパーの接近に全く気がついていなかった事も、エースにとっては不可解でしかなかった
ゲートから出る時も、キラーと同じように何かに阻まれていたようにエースには見えていた
「まさか…ね」
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