第1章 一夜の過ち

「っ！…」

その瞳は言葉とは
裏腹に情欲的だ。
今にも襲う勢いで
息が激しく荒々しい。


「答えろよ、いいんだな？
後戻り出来ないよ？」

「わかってるよ、大丈夫。」

そう言って、
緊張してることを隠すように
目を瞑り、彼の頬に
手を触れて口付けをした。

私のキスに
彼はびくんっと
身体を揺らし
さらに反応した。

震える声を必死に抑え、

「好きなの、離さないで。
今だけでもいいから、
お願い。カカシ」

それから、彼の手を取り
自分の胸に触るように促した。

「っ…！！
本当に… もう止めないからな。」

大きく溜息をつき、私をじっと見つめ、
深いキスをしながら
押し倒された。

「カカシ、ずっと好きだったの…」

彼は私の告白に
困ったように笑っていた。