第1章 一夜の過ち
「
絶対逃がさないからな。」
「え、カカシ…!?」
獲物を仕留めるように
私をみつめ
無理矢理キスを
してくるカカシ
払いのけようとも
ビクともしない。
「俺から逃げるなんて
絶対許さない。」
カカシはキスをしながら、
腰に手を回した。
「っ!!や、辞めてよ。
だって、私なんか
好きじゃないでしょ?」
「ん?お前が好きだよ」
「え…」
思わず息を飲んだ。
呆気に取られて、
カカシの声が
BGMのように聞こえ始めた。
「この気持ちに
気がついたのは
あの日からなんだけどね。」
そうゆっくり笑ったカカシが
私の頬に大きな手で
優しく触れた。
さっきとは
真逆の顔をしている。
「嘘……カカシ…本当に?」
「うん、本当に。」
「…カカシ…嬉し…、
…ん?
え、ちょっと!
どこに手を…!
待って!
ここ玄関だよ、あの!」
ニヤリと
何か企むように笑いながら
抱きしめられ、
深い口付けをし始めた。
犯されるように
口中の舌を絡めてくる
彼に翻弄されている。
「やり直ししようとしたんだけど、やーめた。」
「えっ…??…っあっ!」