第4章 歪み
「ねぇ?なんでベッドに一緒に寝てるの?」
「だって寝るんならベッドでしょ?」
こんなとこ大知に見られたら絶対誤解される
それに男は泊めないって決めてたのに
「俺のこと警戒してるでしょ?
でもなっちゃんのこと知ってるよ?」
私はこの人に背を向け特に返事はしないで黙って聞いていた
「三田夏帆
誰も傷つけず男と寝る
でも相手は1回きりを条件としてる
幼馴染の間宮大知のことが好き」
思わず顔を見てしまった
大知を好きなのは誰にも言ったことない
「当たり?
俺はなっちゃんのこと見てたからね?
なんで告白しないの?知らない男と寝ないで付き合えばいいじゃん」
「大知は私のこと好きじゃないから」
「ふーん
じゃあ俺と付き合おうよ」
「なんで?」
「なっちゃんのこと好きだから」