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Rein Carnation《進撃の巨人/ライナー》

第9章 Sorrow in my heart



ライナーはここ数日、結衣がどこかよそよそしく感じていた。
結衣に問い詰めるが、全く何も無いと言う。


「どういうことだよ・・・」


大事な話さえ、きちんと聞いてもらえぬまま、時間だけが過ぎていく。


そんな時。
夕刻から長引いた会議が19時頃に終わり、結衣が会議に使った道具を物置部屋にしている部屋へ運ぶのを見つけ、部屋に入ったタイミングで一緒に入った。

「わ!ビックリした・・・ライナーか・・・」

自分は女々しいと思いながらも、ライナーはカマをかけることにした。

「何を隠してる」

「・・・何って・・・何も無いよ」

ライナーの言葉に、目を逸らしてプロジェクターを棚になおす結衣。

「その割にはよそよそしいぞ」

棚と自分の間に結衣を閉じ込める。

「や、やだ・・・本当に何も・・・」

「“あの夜”、何があった」


あの夜、それは結衣が会社に鍵を忘れて会社に取りに戻った日。

ライナーは会社の付き合いで飲みに出ていたが、鍵を取りに戻ると連絡があった後、その日は連絡が無く、心配になり電話をしたが『電源が入っていないか電波の届かない場所にある』と電話からアナウンスが流れた。


その日から、会社で会っても、ライナーはまともに話も出来なかった。

いや、させてもらえなかったのもある。

彼に。



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