Rein Carnation《進撃の巨人/ライナー》
第4章 The only being to comfort you
外は暗くなり、時計の針は18時を回っていた。
「40勝0敗、もうやめましょ、ブラウンさん」
「いいや、俺は諦めん。メシ食ったらまたやるぞ」
「えぇー!・・・ってかもう勝てないでしょ」
「佐藤、ゲームで勝ち始めてから丁寧な話し方じゃなくなったな」
ライナーが笑いながらキッチンに向かい、エプロンをした。
「あ、すみません・・・つい」
「いや、丁寧な話し方じゃない方がいい。もっとラフに行こう。歳も一緒なんだから。何ならファーストネームで呼ぶか?」
野菜を洗いながらライナーは微笑んだ。
「は、い・・・分かった・・・よ、ライナー・・・」
「結衣・・・んー、何か変な感じだな。まあその内慣れるだろう」
やば、何なの。
結衣は顔に熱が集まる。
それから夕飯の支度中から、ライナーとファーストネームで呼び合い、ラフな話し方で過ごした。