Rein Carnation《進撃の巨人/ライナー》
第3章 My heart aches for you
結衣が腰を落としてアキレス腱を伸ばしている時だった。
誰かが走ってきて目の前で止まった。
見上げるとそこには、ライナーが立っていた。
急いで立ち上がり、イヤホンを取る。
「・・・ブラウンさん!?おはようございます!」
「ああ、おはよう!奇遇だな・・・!」
笑顔が眩しい。
「はい、本当に!・・・ブラウンさんは今日何故ここに?」
「来日の度にここで毎日走ってる。佐藤の姿も度々見掛けてたぞ。休日に走ってるだろ?」
「はい!そう・・・って、毎日走るんですか?凄いな・・・」
来日の度に居たのか・・・!
やばい、嬉しい、朝からラッキーだ。
結衣は高鳴る胸を落ち着かせながら、ライナーと並んでゆっくり走り始めた。